蛍かごへの想い
蛍かごは決して特別なものではなく、一年のある時期に作る
子供のおもちゃのような存在でした。
おそらく昭和30年代以前の人なら誰もが一度は編んだ経験が
あるのではないでしょうか?
蛍が育つ豊かな自然があり、麦はどこの農家でも作っていました。
そして教えてくれるおじいちゃんやおばあちゃんがそばにいました。
今はどうでしょう
蛍がいることが珍しくなり、どこの家でも麦を作らなくなりました。
そして核家族。
このような環境の中で人々の記憶の中に蛍かごの存在が
だんだんと薄れていっています。
茂木町の地形は平野部から山地の境に位置しています。
いわゆる里山です。蛍にとって最適な場所と言えます。
そして有機農家さんもたくさんいます。
その中には小麦も作っている方もいます。
こう考えると茂木町は蛍かごをもう一度人々の記憶の中に
よみがえらせることができる唯一の地域なのではないのでしょうか?
麦わら工房 ヤノ