一枚の写真
写真は真夏の発掘現場での作業風景です。
よくテレビ等で目にする発掘風景は竹串や移植こて(スコップ)を使って、
土器の周りを掘っているイメージですが、それは最終段階の作業で
8割がた土運びが仕事です。
作業はとても重労働で、やわな身体ではとても持ちません。
まして真夏の炎天下ならなおさらです。
こんな時、頼りになるのは、現役農業者です。
写真は作業者が背中に何かを背負って作業しています。
実は今でいう熱中症対策です。
本来はミョウガの葉を背負うのですが、その場しのぎで木の枝を使っています。
聞いてみると暑い夏の日はこうやって農作業をしていたそうです。
もう10年前の話です。
皆さんはこんな風景を見たことがありますか?
おそらく消えゆく風景の一つだと思います。