季節はずれの「焼きいも」のおはなし
さつまいも、というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。
よく保育園や幼稚園、小学校などで栽培したり芋掘りに行ったりもしますし、痩せた土地でも良く育つし、手もかからず比較的簡単に育てられる、とても身近な作物、というイメージが私にはあります。
以前、日本の食物自給率の話の中で、もしも食品を海外から輸入できなくなった場合、食事のメニューはどうなるか、ということをテレビか何かで見たことがあるのですが、まず主食はサツマイモになるのだとか。限られた土地で、日本国民みんなの食糧をまかなおうとすると、面積あたりの生産可能なカロリーを考えると、米よりもサツマイモの方が高くなる、という理由のようでしたが、熱量の問題だけでなく、加熱さえすれば、おかずや調味料が無くても、かなり美味しく食べられるし、干し芋にすれば日持ちもする、という意味でも、かなり頼れる作物なのかもしれません。
さて、そんなサツマイモですが、実は収穫後の保存が意外と難しいのだそうで。
イモなんて、風通しのいいとこに転がしとけばそこそこ長持ちするんじゃないの?
と、漠然と思っていたのですが、違うんですって!
サツマイモは暖かいところで出来る作物なので、低温に弱く、10℃以下になると腐ってしまう。かといって、暖かすぎると芽が出てしまうので、保存には10~15℃が適温とのこと。
更に、適温で貯蔵することにより、でんぷん質が糖に変化。つまり甘みが増して、美味しくなのだそうです。
焼きいもというと、落ち葉焚きのイメージと相まって収穫したての秋が旬のような気がしますが、甘~いお芋を食べようと思ったら、もっと待ったほうがいい、ということなんですね。
今回のマルシェでは、昨秋に収穫して、じっくり貯蔵したとっておきのサツマイモの焼きいもをご提供したいと計画中です。
使用するのは、もちろん茂木産の無農薬栽培のサツマイモ。
ねっとりと、とろけるような甘さの焼きいも、ぜひお楽しみに♪
八雲神社社務所(あ)