森と里のつながるマルシェ

土に根ざした暮らしを見つめ直すオーガニックマルシェです(開催場所:栃木県茂木町)

【森里インタビュー】旅する二ホンミツバチ:みつばちはあと 町井さん【2021秋編①】

森里インタビュー企画2021年秋編第1弾。今回は小深地区でニホンミツバチを飼育している町井久夫さんだ。6月に初めてうかがってから約4か月。相変わらず素敵な笑顔だ。前回、二ホンミツバチへの深い愛情を語ってくれた町井さん。今回はどんなお話が聞けるだろうか。

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町井久夫さん 手に持っているのはホワイトハニー
スズメバチ、襲来

10月某日、秋の里山、のどかな風景。そこで私たちは衝撃的なものを目にした。二ホンミツバチ巣箱の上に黄色と黒の大群。スズメバチの死骸だ。秋は採蜜の時期であるが、一方でスズメバチが襲来する季節でもある。自然の営みの厳しさを垣間みることができた。

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二ホンミツバチの巣箱とスズメバチ
花めぐる二ホンミツバチ

今回、町井さんは2種類のはちみつを出品予定だ。まずは前回も出品した非加熱はちみつ。透き通った琥珀色が美しい。優しい甘さのなかに微かな苦みと渋み。ふくよかな味わいの秘訣は二ホンミツバチたちの習性にある。「二ホンミツバチは味が一定にならない。ミツバチたちは寄り道をしながら色んな花を集めてくる。例えば柚子が入れば苦くなるし、栗が入ると渋めになる」春から秋にかけて自由気ままな旅をしてきた二ホンミツバチたち。小さな瓶のなかに沢山の冒険が詰まっているのだ。
そしてもう一つは真っ白なホワイトハニーだ。初夏の気候と花の咲く時期が上手く重なることで誕生する結晶はちみつだ。結晶化するのに2年程かかることもあるそうで、町井さんも「たまたま採ることができた」と顔をほころばせる。おすすめの食べ方をうかがった「バターのように溶けるので使い易い。味もまろやか。パンに塗って食べるのがおススメ」

届けたい想い。守りたい想い。

森と里のつながるマルシェ以外のマルシェや地元コンビニへの出品も積極的に行い、二ホンミツバチとはちみつの魅力発信を精力的に行っている。ほかのことへの挑戦は考えているのだろうか。「今は、はちみつだけで手一杯。遊びもできなくなってしまうし、別のことに挑戦したいという気持ちはないかな」はちみつだけで手一杯、それは言い換えれば町井さんが二ホンミツバチとはちみつにそれだけ情熱を注いでいるということの証でもある。「巣箱がじめじめしがちだから乾燥させたり・・・蜜を全部取りきるということもしません。いつも2~3割くらい。ミツバチたちが冬越しのための蜜がなくなってしまうから。どれくらい残すかが重要」

消費者においしいハチミツを届けたいという想い。ミツバチを守っていきたいという想い。どちらか一方を優先しすぎてしまえば、どちらかを犠牲にすることになってしまう。二つの想いを両立させるバランス感覚。町井さんだからこそできることであろう。
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ミツバチとはちみつの魅力はまだまだ奥深い。
(文・構成:菊池 写真:山田)


オンラインマルシェ開催期間:10/23(土)~11/7(日)・発送:11/12(金)を予定
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