森と里のつながるマルシェ

土に根ざした暮らしを見つめ直すオーガニックマルシェです(開催場所:栃木県茂木町)

【森里座談会】広めていく、つながっていく、茂木から、これからも。【2022夏③】

森里インタビュー企画。今回は少し趣向を変えて、実行委員の皆さんと座談会を行いました。茂木のいいところや移住してきての感想やオンラインショップやってみて等々…複数回に分けてお届けします。今回は第3弾、座談会記事ラストです。

座談会参加メンバーの皆さん 町井さん 小堀さん 松原さん(空土ファーム) 沓掛さん 高松さん ※本文中敬称略 聞き手:宇大生
座談会①の様子はこちらから
座談会②の様子はこちらから

慎重さ、正直さ

沓掛(以下、沓) 茂木町はがめつい人が少ない印象。ガツガツ稼ごう、という人が少なくて、自分としてはそういう環境が心地いい。自分は儲けようというよりは、自分のやりがいを追求した方が、幸福と感じるタイプなので。なんで、自分には茂木町は自分に合っているなと。
小堀(以下、小) 各地域の人と関わりありますけど、ずるいことやろう、という人が茂木町は少ないですよね。正直な人が多い。
松原(以下、松) 最初は慎重だけれど、認めてもらえれば進めていけるというか。自分も畑の面積が広がっていくことを認めてもらって…。垣根を越えられると親密になれるというか。

茂木町で有機に取り組む、ということ。

町井(以下、町) 良い商品がたくさんあるから広めていきたいけれど…無農薬で市場に切り込むというのは難しいよね。
松 無農薬野菜の販路としては「ここに行けば確実に無農薬の野菜が買えるよ」というニーズのあるところに出すスタイルの方が(自分には)あっているなと。
小 あと東京とか人口の多いところは(無農薬野菜の)需要がありますよね
松 人口が多くてね、お子さんが多いところは、無農薬野菜を求める方は傾向があって。
小 東京にも毎日おくれるといいですね。
松 そうですね。そういうシステムがあれば。あとは茂木町では学校給食で有機野菜を使ってくれていて。そういうのも茂木ならではの、茂木の人口だからできる。自分たちで対応できるっていうのが。
小 少ないからこそできる。
松 あとは、茂木町自体が環境保全に力を入れていて。みどり堆肥とか、もみ殻とか牛糞を混ぜたりして、環境保全という意味では、茂木町は入りやすいところではあるよね。里山の落ち葉を使った循環農業というのは、自分たちも目指していたところなので。地域循環というか、資源循環というか。
町 たい肥を(町が)作ってるってだけでもいいよね。
小 安いからね。
高松(以下、高) 軽トラ一杯で5千円くらいですか?
松 軽トラ一杯だと2-3千円くらいかな。
町 農家にとってはいいよね。
松 だから茂木ゆうきの会は、環境保全というのもあったから、割とやりやすかった。


茂木町 美土里たい肥について詳しくはこちらをご覧ください。
www.town.motegi.tochigi.jp

オンラインショップと対面マルシェと、これから。

松 客層がネットでは届かない層がいる。そのような人たちにどうすれば届くか。
高 知る場所がないという方も。ネットの良いところでもあり、悪いところでもあり…対面だと、近しい距離の人しか買えないけど、ネットだと遠くの人でも買うことができる、そういうメリットはあるけど、知らない人には届かないみたいな…
町 でも最初は「どうすっか…」で始まったけど成功だよね。
松 そうですね。少しずつリピーターの方もいて。
町 少しずつ広まっているよね。
松 慌てず行けばいいのかなと。あとは対面開催でのマルシェとの兼ね合わせを。アンケートでもよい感想をいただいていて、沢山過ぎないからこそ、お客さんそれぞれの小さな要望に応えられるのが良さですよね。
高 じわじわ広がるというのがいいのかなと思いますね。
松 (距離的に)近い人だけじゃなくて、宇大生のインタビューでより深く密着取材をして、「こんな気持ちでつくってますよ」というのを届けてもらって。それを知ってから食べたらなおさらおいしかったという感想も(アンケートに)あって。
小 (宇大生が入らなければ)ネットショップは難しかったね。
高 丁寧に人物像も引き出してくれて。発信力や早さというのはすごく力だと思います。


全3回に渡る座談会記事いかがでしたか?
森里マルシェの空気感が少しでも伝わっていたら幸いです。
また対面マルシェでもお会いしましょう!それでは。

★オンラインマルシェ開催期間:6/25(土)~7/10(日)・発送:7/15(金)
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【森里座談会】人と自然と茂木と、それから。【2022夏②】

森里インタビュー企画。今回は少し趣向を変えて、実行委員の皆さんと座談会を行いました。茂木のいいところや移住してきての感想やオンラインショップやってみて等々…複数回に分けてお届けします。今回は第2弾です。

座談会参加メンバーの皆さん 町井さん 小堀さん 松原さん(空土ファーム) 沓掛さん 高松さん ※本文中敬称略 聞き手:宇大生
座談会①の様子はこちらから

人と自然と人と。

高松(以下、高) 私も茂木の好きなところを考えてみました。私も茂木生まれではあるんですけど外に出たことあるんで、で、かえって来たんですけど。都会じゃないところ、田舎のところがいいところかなって。
小堀(以下、小)・松原(以下、松) (笑)
高 結構マイナス面で言われがちですけど、都会に住んでたら人と人が近すぎて。アパートの中にいてもすぐ隣の部屋に人がいるし、歩いてても人しか会わないみたいな。”人だけ””人間関係しかない世界”っていうのが私にとって息苦しくてダメでした。人による感覚でしょうけど…。それで帰ってきたときに、茂木の人と人との距離感っていうんですかね。近いといえば近いんですけど(笑)、すぐ近くにいるっていうんじゃなくて
小 “物理的”な近さね
高 はい。ここは物理的に遠くて、で、間に自然が挟まってるような。そういったパーソナルスペースが守られるみたいな感じがあって、それが良いところだなって思いました。直接”人と人しかいない”じゃなくて、間に自然がある。天気だとか植物だとか動物だとか、それらがあることによって、癒されたり、困ったりして人同士助け合って対処する必要が出てきたり。そういうのを(茂木から一度)出て、帰ってきて感じたことですね。
近所付き合いは都会と比べると強くてそれが苦手って人もいるでしょうけど…自然があるからこそ協力し合わなきゃいけないところがあるし、都会みたいに人の出入りが激しくないからこそ吟味してしまう面もあるでしょうけど…だからこそ馴染んだら都会にはない距離感とパーソナルスペースがあるのはすごくいいなぁって思います。
小 “物理的”には距離があるんだけど、“気持ち的”には近い、みたいな。
高 はい。だけどもあんまり深入りしてこないみたいな。人にもよるんですけど(笑)

高松さん

里山が、茂木が好きだから。

松 良いなぁって思えるのは、なんだろう…好きで戻って来てくれてるっていうか、そういう環境をね。出てっちゃう人も多いんだけど。
小 戻ってこないねぇ。
松 戻ってこない人も多いけど、高松さんみたいに戻ってくるわけですよ。それであと、ほんとに茂木町好きな人は、基本的に自分たち(※松原さん・沓掛さんは茂木町外からの移住者)のように自主的に来るわけだから・・・みつばちが好きな人とかね。だから、それはいい流れと捉えていいじゃないかって。これを苦に思わない人たちが集まってきている。茂木町が好き、とか里山が好きな人たちがね。距離感だったり…草刈りとかも、まあ、大変ちゅったら大変なんですけど…でもそういう機会って都会じゃ、無いんですよ。一緒に草刈ったりとか、田んぼの準備したりするっていうのは。共同体意識ですかね。そういうときに会うと「おう!松原久しぶりだな!」みたいな声かけてくれる、そういう機会が。
高 都会では感じられないけど、こう…面倒くさいと感じる人には面倒くさいけど、それが人との繋がりであったかいと感じる人にはあったかい、みたいな。
松 お祭りとかだってねぇ、掃除したりしてね。
小 行くことによって、そういう繋がりができるからね。
松 そうなんだよね。
小 だから、ただ単に神様のご利益をいただくだけじゃなくて、それを通して人と人との繋がりとか、顔の見える関係とかね。
松 そうそう。集落の神社があるんだけど、掃除を一緒にして、火を燃やして温まりながら、あーだこーだ話したりしてね。
小 あれもなんかお母さんとか子供たちも来れるといいのに、って普段から言うんだけど、なかなかね、そこまでいかないんだよね。なんか、マルシェの技術を生かして、お祭りで、ポン菓子を売ってください(笑)
松 (笑)盛り上げか。だから、まあ今後各集落がどんどん縮小していくから、そういう自主的な、やりたい人が集まるような…
小 せっかくのね、神様がつくってくださった機会なんで、うまく活用していきたい。やだなぁ、やだなぁって言ってるとなんでもなくなっちゃうんですけど、「しょうがねぇ。やっぺや!」って言うと、それが良い方向に傾くんですよね。
松 共同体意識というか…そういうのを受け入れられる…新しい人が入って来てるんだと思うんですよね。
小 でもどこの田舎もそういうところあるんじゃないかな…茂木ならではみたいなのはあるのかな。
松 なんかでも、なんとなく開放的な感じがある。茂木町って。
高 だと思いますね。開放的な田舎みたいな印象が。

奥:小堀さん 手前:松原さん

第2弾はここまで!次回もお楽しみに。

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【森里座談会】茂木で”暮らす” ということ。【2022夏①】

オンラインマルシェ恒例の森里インタビュー企画。今回は少し趣向を変えて、実行委員の皆さんと座談会を行いました。茂木のいいところや移住してきての感想オンラインショップやってみて等々…複数回に分けてお届けします。今回はその第1弾です。


座談会参加の皆さん
町井さん 小堀さん 松原さん(空土ファーム) 沓掛さん 高松さん ※本文中敬称略
宇大生

茂木のここが好き。

小堀(以下、小) 年順に行きますか…町井さんからどうですか?
松原(以下、松) 改めて茂木のいいところを
町井(以下、町) みつばちの関係で言うと、茂木は真ん中に川が流れているでしょ。あとは、山があるから、田んぼが小さい。中山間地域で。田んぼに農薬を撒いたとしても、(田んぼが)ちっちゃいから量も少ないし、ミツバチにそんなに影響がないんですよね。
松 町井さんには、今ミツバチが乗り移ってますから(笑)
町 いま世界的に問題になっているのはCCDと言って、ミツバチが大量に失踪していなくなっちゃう。昨日まで元気でいたのに、巣箱に一匹もいないということが世界で問題になってる。 で、最近分かってきたのは農薬の中でもネオニコチノイド系の農薬の6種類が方向感覚をなくしてしまう。帰ってこれない。そういうことが起きている。いずれ日本もそういった農薬の規制が出てくるのかなと思っている。茂木は田んぼが大きくないので暮らしやすい。
松 みつばちがね
町 ということは人間も暮らしやすくて結構、集まってくるのかなと。茂木はいいとこなんですよ。
松 町井さんはミツバチの会などもやられていて…茂木にはミツバチを飼いたいという人も集まってきているんですか?
町 茂木町が事務局になって、茂木ミツバチの会といって最初20人くらいで始まった。今は大体150人くらい。みつばちの本は売ってるんだけど、案外正しいことは書いているものってないんだよね。茨城などで講師などもして。
自然環境というテーマで始めた部分も多い。いいことだなと思う。茂木は町長が一生懸命取り組んでくれている。茂木町自体がそういう意識をもってやってくれてるから、環境的にはよくなりつつあるのかなと。
宇大生(以下、宇) 町井さんのみつばちトークだけで1本かけそうです(笑)

町井さん

茂木と移住と

小 町井さんはずーっと茂木に住んでるんですか?
町 茂木生まれで、定年退職は県警で。昔は警察署の管内に住まなきゃならなかったので(茂木からではなく)家から通ってました。
小 じゃあお子さんなんかもあっちこっちに(引っ越して)
町 昔は消防団が手伝ってくれて。今はそうは出来ないから単身で体だけ行くということも。
小 じゃあ町井さん、外から見た茂木とかよくわかるんじゃないですか?
町 人情味がある。人情味があるけど、田舎の人は他から来た人を案外警戒する。 馴染んじゃうと大丈夫。
松 それはあるかもしれないね。集落によってもね。比較的受け入れやすい集落とそうじゃないところがあると。たまたま自分のいる林地区は、入ったときに集落のキーパーソンの人が、農林課に居た時で入りやすい雰囲気だったね。沓掛さんはどうなんですか?
沓掛(以下、沓) 自分はたまたまラッキー、というか恵まれていて、茂木に直接住むんじゃなくて、最初家が見つからなくて。茂木で最初はバイトとかさせてもらえないかなと思って、農林課に確認したら、イチゴ農家でバイト募集しているところがあるからそこ行ってみたらどうかと言われて。で、そこで真面目にやっていて、農林課さんの方から「沓掛さんみたいに真面目に働いていれば紹介しやすい」と言われて。紹介してもらえたところに行ったら温かく受け入れてもらえた。イチゴ農家さんも集落のことを良く知っていて、「お前の入ったところはいいところだぞ」と。
小 上菅又...市貝町との境目くらいですね。

小堀さん
松原さん

松 うちも入ったとき集落の組内にお伺いをしたらしいんですよね。「こういう人が入ろうとしている、みなさんどうですか?」って。
宇 おお…
松  後から聞いたら、一人でも反対したら、ダメって言おうとしてたって。
宇 それは家とかもなにも決まってない状態のときですか?
松 大家さんが集落の方に自分のプロフィールを出してて。そこに入ってくるということで。だから、ちょっと閉鎖的なところもあるのかなと。
町 空き家入りたいって言われてOK、でも今度の地区の集まりでOKとってからじゃないとということはね。
沓 ちょっと裏話をしますと、何回か住む家の候補を紹介してもらって。そこは結局住まなかったけれど、家の大家さんに来てもらって案内とかしてもらって。…今の菅又にきまって集落の人に言われたことは、「お前はじつは身辺調査されてたんだぞ」と言われて。でも逆によかったのは、そこで私は危険人物じゃないと(分かってもらえた)。だから、入った集落の人たちも「こいつは危ない奴じゃない」となったらしんですよね。
小 そういう時代だったんですよね。いい話なのか、悪い話なのか。
松 ちょっと集落とうまくいかないとすぐ出て行ってしまうことが多かったというのも、農林課から聞いていて。なんで、ちょっとまあ、ウェルカムな感じでなくて、慎重にやっていた。当時はね。でも、徐々に変わってきてて。比較的住みたいという人も増えてきていて。移住センターとか(相談する人も)、流れが変わってきている。新規移住者の人が新規移住者の人を呼んでくる、みたいな。月nocoさんとかも発信していて、流れが変わってきてる。
小 その点でいうと「森と里のつながるマルシェ」は役に立っているんですよね。
松 やったときに、だって、ねぇ、問い合わせが役場に来たんですよね。「住みたいんですけど」って。
小 新規移住者の方が楽しくやっているのを見てね。だから、実は茂木、ここ3‐4年は物件が足りてない。
松 「あいうえお」のお母さんたちも、引っ越してきたいんだけど、ないんだよね空き家。
>

沓掛さん

高松さん
茂木で暮らす、ということ

町 空き家っていってもね、家財道具がいっぱいある家もある。「そこの部屋は適当にやってくれぇ」なんて言って、「これどうすっかなぁ」って人もいるし。最近聞いたのは、部屋見つけて、そこへ住むことになって、周りに挨拶しなきゃいけないかなぁと思って、大家さんに挨拶しに行ったら「気ぃ遣わなくていいよぉ。めんどくさくなっから。そのうち馴染むから」と言われたというの聞いた。かえって現代的な考え方だなと。あっちこっち挨拶は大変だもん。
松 だから入ったときはしょっちゅう「こんにちは~」って。軽トラ乗りながら(笑)
高松(以下、高) 数年前、茂木町内に引っ越してきた方がいるんですけど、町内でそういった話し合いはありませんでした。「引っ越しました」って挨拶に来て初めて知った、って感じでした。
松 町中にも来てますよね。

小 長閑に見えるのは、地元の人たちがきちんと管理しているからなんですよね。それがないと荒んでしまって、草ボーボーとか。そういう面では、みんなで作ったルールを守ってるから、そういう風に見えてんですよね。だから、入ってくる人が「こういうのちょっとヤダ」とか「こんなの勝手にさせてくれ」ってなっちゃうとそういうわけにはいかないですよね。
松 比較的農地を借りている我々は集落との付き合いも深かったりして。そうすると、それも含めて集落との付き合いとか、草刈りを一緒にやるとか、お葬式を一緒にやるとか。棺桶を担いだこともある。集落の組内でやるんだけど。さすがに簡素化が進んで、若い人もいないから。
町 コロナになってからほとんど葬儀場になっちゃったね。穴掘りしていて、骨が出てくると、年寄りは「これは10年前に亡くなった〇〇さんだ」って
松 久しぶり~みたいな(笑)
高 茂木生まれだけど経験がないですね。
松 だからまぁ、そのきちんと「ここで付き合ってくぞ」っていう気持ちがあればやってけるんだと思うですよね。
小 そうですよね
松 それで、そういうのを疎まないでっていうかちゃんと受け入れられてる、もしくは古くからのそういうのを大事だなって(思える人は)受け入れられやすいのかなって。家で子供が生まれるとみんなで喜んでくれるし。「〇年振り!」みたいな(笑)

今回はここまで。次回もお楽しみに!

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【森里インタビュー】 「美談でない」生き方を~なんでも包み込んでくれる奇跡の場所 茂木~【2022夏②】

今回お話を伺ったのは、現在茂木町内で農業体験やオーナー制農業、地域のコミュニティスペース作りや自然栽培など、多岐に渡って活動をされている「半農半ガーデナー」の成沢亨(なるさわとおる)さん。
今回は成沢さんが植物と関わるようになったきっかけから今に至るまで、そして成沢さんが思う茂木の好きなところなどたくさんお話ししました!
成沢さんのシビれる生き方に迫っていきましょう!

成沢亨(なるさわとおる)さん
東京都出身60歳/
成沢さんは9年半システムエンジニアとして大手ソフトウエア会社に勤務していました。自身の心身不調をきっかけに植物と出会い、家族を連れ「未開の地 宮城県」で園芸装飾や観葉植物のレンタルリース業など植物にかかわる仕事に携わるようになりました。
お客様からの「一人でやってみたら?」の一言で独立を決意、植物を生活に役立てるお手伝いをする職業「ガーデナー」となり、庭造りやガーデニングのアドバイスをしていました。
その後、「自由に暮らしたい」という想いからお母様と茂木へ移住。「来た瞬間にビビっときた」と成沢さんはおっしゃっていました。空き家バンク制度を利用し家を購入、お母様と二人暮らしを始めました。

成沢 亨(なるさわ とおる)さん
植物との出会い ~あの時たまたまスミレの花が目に入らなかったら、今の仕事にはついていなかった~

最初は植物に興味がなかった成沢さん。システムエンジニア時代、心身共に疲れ、自宅の庭をふらついていた時にたまたまサンシキスミレの花が目に入りました。

成沢さん「(スミレを見つけたとき)これスミレなんだ…で、ちょっとね、ウルっと来てしまって…スミレのことを調べ始めたんです」

成沢さんはその後、スミレに会いに山登りを始めました。登山をするうちに野生植物に興味を持ち、植物にどんどん興味を持つようになりました。

小林「奇跡っていうか…その時スミレが目に留まらなかったら、今はこういう仕事しているかわからないですよね」

成沢さん「そうだね、たぶんしてないよね(笑)」
「もっと自分が鈍くてタフだったら、茂木にはいなかっただろうね」
「まあ、ここに来て本当によかった。やっと、生きてる心地がした」

小林「すごい…刺さった…!いい話。」

成沢さん「こういう話はなんか…脱都会で田舎にきてこういうことやってると美談に仕立て上げられちゃうんだけど、自分なんかどっちかっていうとエスケープしてきたわけだから。社会からスピンしてエスケープしてやっとここにたどり着いた感じだから、美談でも何でもないんだよ、本当は。」
「(茂木に来て)やっと人間を取り戻したって感じ。だから満足してるんだよ。ここに5年いるけど。五年間本当に自分のやりたいことやってきたので、いつ死んでもいいやって感じだよね(笑)」

私の中で一番印象に残ったお話でした。
私自身ガラスのハートなところがあって、他人と比べて自分に至らないところを見つけては落ち込んで…もっと強くならなきゃ!とばかり思っていました。成沢さんのお話を聞いて、幸せや成功は人それぞれで小さなきっかけからそれらを見つけることができると感じました。
当たり前だと思っていることに感謝してみよう!そして心動いたものに素直になろう!と思ったきっかけでした。

「お金がなくても豊かに暮らせるぜ」の事例を作りたい

半農半ガーデナーとして農的・自給的暮らしを楽しんでいると同時に、地域のコミュニティメーカーとしても活動している成沢さん。
成沢さんは親子で農作業体験できるイベントを開催したり、自宅の二階を「何もしなくてもいい」シェアスペースにしたりしてコミュニティを作っています。

「あらゆる暮らしをこれからはシェアしていかないといけない」
「価値観をお金という軸からほかのいろんな軸に広げていきたい」
そんな想いを成沢さんは抱いています。

喫緊の課題は「地域を存続させるためにかかわる人の人口を増やす」こと。
里山にかかわる人口を増やしたい。その為には地元の人や移住者が自由に活動できるような時間、環境、そして「外資」が必要であると成沢さんは話します。
実際に、成沢さんは都会の企業と里山のコミュニティが契約関係を結んで、福利厚生、シェルター機能を預けてもらい、得たお金を基金として里山で活動する人たちのために使用する取り組みを行っています。

いろんなハーブの香りを体験!
「エアポケット」のような場所~ここが好きだよ茂木~

成沢さん
「(茂木は)意外と人目につかなくてあんまり特徴のある町ではないけど、『忘れ去られた土地』ていうか…意外とね、資本に侵されていない隙間のような場所」

小林
「自然体な場所でいいですよね、介入していない感じ

成沢さん
「そうなんですよ。だから最後の楽園って言ってもいいかもしれない」
「あとはね、特徴的なのはね、人間性。ここの人たちがみんな穏やかなの。(他の)田舎はどこも閉鎖的で封建的なところがあるんだけど、(茂木は)みんなすごくいい人たち。余裕がある人たち。だから排他的でない。自分がここにきてなにか横やり入れられたりとか、陰口叩かれたりとか一個もないんだよね。奇跡的な場所。自分にとっては」

小林「茂木のそういうところが好きなんですか?」

成沢さん
「そうそう、残された里山環境と穏やかな人間関係がフィットしてしまった…そんな感じです」

私も初めて茂木を訪れた際、何とも言えないあたたかさを感じました。
その理由は穏やかな人柄と包み込んでくれるような自然環境なのかもしれないですね。


茂木愛たっぷりの成沢さんが豊かな自然環境の中で育てたハーブ。
成沢さんの想いと茂木の自然を味わえるハーブティーをぜひご賞味ください!

コラム 今回初めてインタビューから記事執筆まで担当させていただきました。小林です。今まで就職活動でなかなか携われず…久しぶりに茂木を訪れました。しっかし茂木はいつ来てもいいところ!ゆっくりしていて緑が私を歓迎してくれているように感じました。コロナ渦ということもあり、就活はオンライン中心。画面上でしか人と繋がれない状況で自分をアピールする難しさに悪戦苦闘しましたが、マルシェメンバーの方含め多くの方に応援していただき乗り越えることができました!ありがとうございます。
さて、今回は履歴書ではなくインタビュー記事を執筆いたしました。成沢さんの生き方、考え方に触れて感じたことがあります。それは「自分らしく」ということです。友人と話すことは就活のことばかり。周りに合わせて「都会のキラキラOLになりたい」と話していました。(ほんとは緑あふれるところでのんびりパン屋さんをやりたい…!)すぐにはできないかもしれませんが、自分の好きや楽しいに素直になって成沢さんのように「本当よかった」といえる生き方をしたいです。



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【森里インタビュー】偶然、でも“必然的”に茂木に出逢った淡月・太田香織さんの物語【2022夏①】

ドライブイン茂木・淡月 ~桃源郷のような里山にひっそりと佇む~

茂木町町田地区。茂木町を南北に走る幹線道路から一歩外れ山の中を進む。開かれた高台にドライブイン茂木はあった。まるで桃源郷のような場所にひっそり佇むお店。しかし、平日の昼間にも関わらず10台近く停められる駐車場は満車状態であった。ドライブイン茂木には喫茶・パン屋・古本屋など4店舗が同じ屋根の下、店を構えている。その中で焼き菓子を販売する「淡月(あわつき)」、太田香織(おおたかおり)さんに今回お話を伺った。

ドライブイン茂木の外観。知る人ぞ知る人気のお店。
美容の道に進んだ学生時代 ~自分がやりたいコト~
栃木県宇都宮市で生まれ育った太田さん。高校卒業まで栃木県で過ごし、双子のお姉さんの影響で美容の専門学校に通うために上京した。当時はエステティシャンを夢見て勉強し、卒業後は東京でエステの仕事をしていたそう。しかし、約3年働いたのち美容の仕事から離れることに。「技術以外の部分で気を使ってしまって辞めてしまって。そして家庭の事情を機に宇都宮に戻ってきました。その頃に東日本大震災が起こり、これからの自分を考えることが増えました。」と太田さん。美容の仕事に別れを告げて次に太田さんが目指した道、それはなんと「農業」であった。
農業を仕事ではなく、違う視点から ~人生のターニングポイント~
「(実家は)兼業農家でした。お米を作っていて。小さい頃から手伝ったりしていました。」と太田さんは話す。「宇都宮に帰ってきたときに、最初農家になろうと思ったんですよ。祖母の畑も空いていてやろうと思っていたんですけど、農業の勉強もしていないのでどうすればいいか分からなくて。その時にネットでいろいろと調べていた時に、農家一本になるのではなく自分の好きなことをしながら生活している『半農半X』という言葉を見つけて。」 ここで太田さんは、ある派遣会社が所有する淡路島の農場で農作業しながら自分の好きなことをするというプロジェクトに参加することを決意した。農作業後は絵を描く人や音楽をする人などがいる中で太田さんはカフェで接客のアルバイトをしていたと言う。その後、「作る側をやってみたい。」と女性1人でやっている神戸の洋菓子屋でアルバイトを始めた。「スタッフは募集していなかったんですが、そのお店が気に入って自分から声かけました。」
おしとやかな雰囲気の太田さん。しかし太田さんの行動力には敬服である。
お菓子作りに関して当時はまだ勉強中であった太田さん。見習いとして基礎を学び「自分で作れた!」という感動を味わったそう。その後、和菓子屋やカフェを経験して栃木に戻ってきた。今では土日で宇都宮の畑で農作業をし、平日はお菓子作りをするという生活をしているという。「半農半お菓子作り」の実現である。
「淡月」として ~3つのご縁から始まったストーリー~
出産を機に2020年に栃木に戻ってきた太田さん。「最初は宇都宮に住もうとしていて。祖母の空き家があるのでそこに住もうとしたのですが、改修が必要であったり問題が出てきたので別の場所を探そうとなって。そこで今の(茂木町の)お家を見つけました。」と当時を振り返る。「京都にいたときに茂木町で昔ながらの暮らしに密着している動画を見て、連絡をとったことがある。」と太田さんは続ける。遊びに来てください、と連絡を受けていたことを思い出し、茂木町にご縁を感じた。 移住して少し経った2021年夏、茂木町で開催されるマルシェに「淡月」として初出店した。淡月という屋号について「(茂木に来る前に住んでいた)京都にいた頃考えていた名前で。最初はひらがなで『あわつき』としていたんですけど。(茂木町内を流れる)那珂川が昔、粟河と言われていたと聞いて、『あわつき』がリンクして。ご縁を感じました。」と紹介してくれた。 さらに「前に(ドライブイン茂木で)お菓子を販売されていた磯部なおみさん(第3回ネットショップでも出品してくださいました!記事はこちらから!)も『葦月』さんで。月が同じでこれもご縁を感じて。」と話す。 当初茂木に住むことは想像していなかったという太田さん。不思議なご縁の数々から「淡月」の物語が始まった。
店舗にて。「淡月」太田香織さん(写真中央)と「葦月」磯部なおみさん(写真右)。
提供:太田香織さん
〇茂木のココが好き ~大切な想い、そしてこれから~
太田さんは茂木町の好きなところとして、オープンなコミュニティであること、心の距離が近いこと、茂木愛が溢れる人が多いことを挙げた。偶然、でも必然的に出逢ったこの茂木で考え方が大きく影響を受けたと話す。 太田さんはお菓子のことを「果子」と表現する。「昔の人は木の実や果物をおやつにしていたことを知って、そういうお果子でありたいという想いがあります。」と語る。自然豊かな茂木の地で、自然との関わりを大切にしていきたいという想いから生まれた表現なのかもしれない。 今後は新しい空き家を夫婦で改修を始めていくと展望を語った。将来的には昔ながらの暮らしをしていく場所を作ることを目標にしている。「お果子作りも大切だけど、まずは自分の暮らしの土台をしっかりとしていきたい。これも茂木に来て思うようになりました。」 多くのご縁から再スタートした太田香織さんの人生。その視線は一歩ずつ将来を見据えている。 (文・写真:山田 提供:太田香織さん)

コラム 穏やかなエネルギーを感じに 『あわつき』という屋号を決めたのは、茂木町に住むということも決まっていなかった京都にいた頃。太田さんは、以前からカタカムナ(約1万3千年前の上古代の東アジア一帯、特に日本で高度に発達したといわれる言霊を元にした宇宙物理学。図のような線と円のシンプルな要素で作られた文字)に心惹かれるところがあり、そのカタカムナから「あ」と「わ」をお借りしたそうです。カタカムナにはその『音に込められたエネルギー』があるといいます。「あ」の音には「感じる生命」という思念が、「わ」の音には「調和」という思念が表されています。また「あわ」とはカタカムナで“女性性”のことであり、「つき(月)」も女性と関係の深い文字であることから、「あわつき」を選んだそうです。「あわつき(淡月)」という屋号には、自然の中で様々な生命と調和し、その中で自分自身で自分の幸せを選び取る.....、私の拙い言葉では表現仕切れないほど様々な深い意味・思考が含まれています。

そんな太田さんは「穏やかなお果子を作りたい」と話します。“人とのご縁・人のココロ・自分自身のココロを大切に生きること”を重んじる太田さんがつくる、自然の中の生命をお裾分けしていただいてできた、お果子。なんだか、繊細で力強い幸せなエネルギーがもらえそう……。ぜひ、ご賞味ください。また、ドライブイン茂木「淡月」へ太田さんに会いに、太田さんの価値観・暮らしに触れに、ぜひ足を運んで見てください。
(文:鈴木)


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オンラインショップ2022夏準備中&ブログもスタートします!!

こんにちは☀森里ブログ担当です。
ご無沙汰しております。ジメジメした日が続きますが、みなさんお元気ですか?

おかげさまで今年の夏もオンラインショップを開催することとなりました!
(ちなみに秋には対面マルシェも予定していますよ👀)
チラシもリニューアルしました。

開催期間:6/25~7/10
発送日:7/15

そして…今回もブログを連載します。
ゲスト出店してくださる方2名への個別インタビュー
森里実行委員メンバーへの座談会です。
今回も宇大生が気合をいれて執筆を担当しました。
現在絶賛準備中ですのでお楽しみに…!!
森里を盛り上げていきますよ🎉🎉🎉

それではまた記事でお会いしましょう!!

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【森里インタビュー】マルシェ・茂木の里山文化・地元の人の融合を -多様性をマルシェに-【2022冬編⑦後編】

森里インタビュー企画2022冬編第7弾後編。
前編に引き続き、自然栽培・有機栽培の自然食品の宅配、飲食店への卸売りやイベント出店を展開している「ナチュラルフード森の扉」の野原典彦(のりひこ)さんのご紹介です!
今回の後編では、私たちも知らなかった森里マルシェ始まりの秘話や、野原さんがこの森里マルシェのかける想い、そして森里マルシェのコンセプトについて執筆いたしました!
また、この記事の最後には野原さんが出品されるお品物についてのご紹介もありますので、是非お見逃しなく!それでは後編いってみましょう!
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森と里のつながるマルシェ始まりのきっかけ

茂木に移住してきた野原さんは、2,3年活動していくうちにおよそ15人もの有機・自然栽培の農家さんと出会います。当時、茂木町は有機・自然栽培農家が多い地域でしたが、地元の人はそのことを知りませんでした。町内の人が知らないなら、町外の人が知っているわけがない。
「茂木からオーガニックを発信したいよね」
有機栽培・自然栽培の進んだこの茂木からオーガニックを発信していきたい、そう野原さんは周りの農家さんと話していました。しかし、農家と八百屋が一緒になってもマルシェはパッとしない。そう考えた野原さんは、これまで出会った茂木の多種多様な人々、例えばお菓子を作っている方や田んぼを開墾する公務員、作家さんなど総勢25人を巻き込んで、オーガニックマルシェを開催したいと、みんなを集めてプレゼンを行います。そこで共感してくれた約20人で、森と里のつながるマルシェが展開されていくことになります。

森と里のつながるマルシェのコンセプト

メンバーが20人ほど集まり、いざマルシェをしましょう!となったけれど、みんなそれぞれ向いている方向、目指す形が違いました。多種多様な方々が集まっているから、それは必然です。そこで、どれだけ時間がかかってもいいから、みんなひとりひとりが思う形、大事にしたいことプレゼンする場を設けました。毎回発表者を決めて集まり、メンバー全員が共有する思いを探り、半年間という長い時間をかけてコンセプトが完成しました。
そのコンセプトがこちら

『自然豊かな茂木町。広葉樹広がる里山では、たくさんのいきもの達が命を繋いでいます。そこには昔から受け継がれてきた文化や暮らしがあります。変わりゆく世の中にあって、変わらずにある”本当に大切なもの”は何か?この「森と里のつながるマルシェ」は、森と農と人が繋がり、心も体も喜ぶ食や文化をみんなで守り分かち合いながら、周囲の人々や次世代に繋いでいく明るく楽しい交流の場です。この豊かな里山に寄り添う営みを「森と里のつながるマルシェ」を通して発信していきます。』
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このコンセプトがある限り、この先どんな想いを持っている人が来ても、どんな人との絡み合いがあったとしても、きっとブレた方向に進むことはない。
野原さんは私たちに「初心に帰って、このコンセプトをこの先繋いでいってほしい」とおっしゃいます。

八雲神社が開催場所になったわけ

初めは茂木らしく自然を発信するために、キャンプ場のような場所でマルシェを開催しようと考えていました。そんな中、茂木駅の真ん中にある「まんなカフェ」という町が経営するカフェを管理していた方から野原さんは悲しいお話を聞かされます。
当時、SLに乗ってくる人が茂木で降り、SLの帰りまでの2時間、茂木駅周辺に何かあるわけではなかったので、まんなカフェでコーヒー1杯飲んで、ただぼーっと2時間過ごして帰るという流れがありました。そんな中、あるお客さんが帰りの間際に
「茂木町ってなんもないね」と一言。さらには「もう二度とこない」と辛辣な言葉を残して帰っていったという出来事がありました。
それを言われた管理の方は、自分が生まれ育った茂木をこんなふうに言われて悔しかったと、野原さんの目の前で号泣してしまったと言います。
この出来事から野原さんは、茂木にSLでくる人もいるなら、そういった人も来られるような茂木駅に近い八雲神社の境内でマルシェを開催しようと考えます。そうして八雲神社にプレゼンを行い、神社の境内で開催されることが決定しました。

大成功の第1回マルシェ 思わぬ電話

野原さんが初めてプレゼンをしてから1年、コンセプトが決定し、開催場所も決まり、さあ初の森里マルシェが開催!およそ600もの人が来場し、大賑わいを見せました。野原さんは「1年かけて良かった」と感極まりました。
するとここで一本の電話が来ます。電話の主は地元のおじいさんでした。おじいさんは
「今日地元の人何人来たんだ?」と野原さんに問います。野原さんは地元の方結構来たと思いますよと答えると、おじいさんは
「いや、俺の知っている限り3人しかいなかった」と言いました。その後はおじいさんの自己PRが延々と続き、おじいさんが何を言いたいのかわからず困っていた野原さん。
しかし最後に、「遊びでやってもらっちゃ困る」と野原さんに一言放ちます。
その一言で野原さんの頭に血が昇りました。決して遊びでなんかやっていない。そう話す野原さんにおじいさんは
「周りの人間は冷ややかな目で見てるぞ」と言いました。
この発言から野原さんは、自分たちはよそ者。いかにして地元と融合するかが大切である
おじいさんが伝えたかったことはこれだと感じ、直接お話を聞きにいくことを決意します。そのおじいさんは昭和20年代から自然食を実践し、お子さんにも玄米を持たせ、ご自身でも無農薬のお米を作っていた経験がある方でした。
おじいさんは自然食を取り入れていることに関して自身がこれまで冷ややかな目で見られてきた経験を話し、その上で
「あんたらのやっていることは素晴らしいことだけども、地元の人は冷ややかな目で見ている。心置きなくやっていけるようにしなさい。」と。このおじいさんは先駆者で、自分にご指導してくださっているんだと野原さんは思いました。
そこで地元との人との融合に、茂木に根付いた里山文化を大事にしていこうと考えた野原さんは、おじいさんにわらじを編んで第2回のマルシェに参加してもらうよう打診しました。

*そのおじいさん(大町さん)に関する記事(2015/5/29)はこちらから!
morimaru2014.hatenablog.com

マルシェ・茂木の里山文化・地元の人の融合を

『マルシェっていうのは、オーガニック農産物を売る場所じゃなくて、有機的なつながりの場としてマルシェを捉えている。』
別に野菜だけで勝負する必要はない。例えばナチュラルなオーガニックコットンや螢籠などをマルシェに出品し、マルシェと地元と文化との融合を試みる。
野原さんは茂木の里山文化を大切にすることで地元の人と繋がり、そのつながりで生まれた文化的な産物をこのマルシェに取り入れることで、地域理解を得て、人と人との有機的なつながりを作り出しています。

多様性ををマルシェに

先ほど野原さんが言っていたように、マルシェはオーガニック農産物を売る場所ではなく、人と人とが有機的につながる場所です。オーガニック野菜だけでなく、わらじや螢籠といった文化的なもの、さらには自然素材からできた手作りのものなどを誰でも出品できるようにし、多様性を大事にすることで、色んな人との有機的なつながりがそこに育まれ、文化が伝承され、地域循環が生まれる。「多様性」を大事にしていきたいと野原さんは言います。
また、野原さんはマルシェの出店者の多様性も大事にしています。
出店者を全員茂木の人にしてしまうと、地域色100%の自己満マルシェになってしまう。そうならないために、出店者の半分は茂木の人にし、もう半分は東西南北の出店者を呼ぶことを野原さんは特に大切にしています。これをやらないなら絶対にマルシェはやらないというほど断固たる意志がそこにはあります。他の地域の出店者を呼ぶことで、このマルシェの活動が他の地域に拡散されていく。野原さんが出店者の多様性を大切にするのにはこういった想いがあります。
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商品紹介!

最後に、野原さんが今回出品される全3品のお品物をご紹介させていただきます!

・日本晴・醤油麹プレーン
森の扉スタッフが蛍乱の舞する茂木町の早坂の棚田で育てた、自然栽培のお米「日本晴」(玄米)を使用した醤油麹です。日本晴は発酵食品との相性が抜群!製造は田んぼ仲間の「食や」さんに依頼しました。大正、昭和、平成にわたって味噌蔵に住み着いている麹菌を採取し、自然のプロセスを経た米麹 ・化学物質で汚染されていない井戸水 ・自然の力で2年かけて熟成した醤油。これらを使用した、国内でも唯一無二の醤油麹です。発酵食品との相性抜群の日本晴と天然麹菌のハーモニーを是非ともお試し下さい。
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・さつまスティック(塩味
栽培期間中、農薬も肥料も施さずに育てられた自然栽培のさつまいもを使用した、塩味のさつまいもスティックです。砂糖を使わず、塩をふりかけ、さつまいも本来の甘さを引き出しました。添加物を一切使用していないヘルシーなおやつです。
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・煎り落花生
 培期間中、農薬も肥料も施さずに育てられた自然栽培の落花生(千葉半立)を使用した、煎り落花生です。自然栽培ならではの、すっきりとした甘さと香ばしさのハーモニーをお楽しみください。
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森と里のつながるマルシェ誕生秘話いかがでしたでしょうか??
どんな経緯で、どんな想いがあって森と里のつながるマルシェが発足したのか、まさに原点と言えるお話をお聞きすることができましたね。私、去年の10月から関わらせていただいているこの森と里のつながるマルシェですが、お恥ずかしながら野原さんにお話を伺うまでこのコンセプトを知りませんでした。
現在、コロナウイルスの影響で本来の対面でのマルシェは開催できておらず、また、出品者はみなさん茂木の方という現状があります。今後は野原さんの大事にしている「多様性」をこのマルシェにも取り入れ、この活動、そして人の輪を拡げていきたいと思います!
そして、初心を忘れず、発足立ち上げの想いとこのコンセプトを私たちが引き継ぎ、次の世代へとつなげていきます(構成:林)

*森と里のつながるマルシェ発足当初の想いを綴った野原さんのブログ(2014/5/27)はこちらから!
morimaru2014.hatenablog.com

森と里のつながるマルシェ4回目の時の野原さんのブログ(2015/10/17)はこちらから!
morimaru2014.hatenablog.com


★オンラインマルシェ開催期間:2022/01/29(土)~2022/02/13(日)・発送:2022/02/18(金)
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