森と里のつながるマルシェ

土に根ざした暮らしを見つめ直すオーガニックマルシェです(開催場所:栃木県茂木町)

【森里インタビュー③】里山でミツバチとともに!みつばちはあと 町井さん

インタビュー企画第3弾。今回は小深地区でニホンミツバチを飼育し、「ニホンバチが住める里山を育てる会」「茂木日本ミツバチの会」の会長も務めている町井久夫さんだ。希少なはちみつを採蜜時そのまま(非加熱)の状態で届けてくれる。沢山の愛情をニホンミツバチに注いでいる彼はどのような想いをもっているのだろうか。

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みつばちはあと 町井久夫さん
里山でミツバチダンス!

6月某日、町井さんのお宅におじゃました。いつお会いしても素敵な笑顔だ。私たちは普段農業経済学を学んでいるが、ニホンミツバチについて学ぶ機会はほとんどない。特別にミツバチの巣箱を見せていただいた。撮影をしていると、町井さんに「耳をすませてごらん」と声をかけられた。ブンブンブンブン。頭の上の方でミツバチの大きな羽音が聞こえた。目を凝らしてよく見ると、サンゴジュの木にニホンミツバチが飛び回っている。約200~300匹のニホンミツバチがサンゴジュの花の蜜を集めているのだ。

守るべきものたち

茂木に古くから住んでいる町井さん。飼育のきっかけは危機感だった。「どんどん数が少なくなっていたんです。何とかしなきゃいけないなあ、と思って。試しに巣箱をおいてみました」設置した次の日、ニホンミツバチは町井さんの巣箱へやってきた。当時はかろうじて、ミツバチたちが飛び回っていたが、庭先に仕掛けてもここ数年は入ることがないという。山に箱を20個しかけても、そのうちの1個に入り込むかどうかだそうだ。近年、農薬が及ぼす人体への影響が危惧されているが、ミツバチに与える影響も大きい。なんと散布場所から風下4kmはミツバチにとって危険範囲。多くのニホンミツバチの命が奪われている。

店先に並ぶはちみつの処理の仕方にも危機感を覚えたそうだ。「みんな加熱してるんですよね。消費者は商品の変色や発酵を嫌がるから」けれどそれは、乳酸菌が死んでしまうということでもある。「すごく勿体ないなと思って。乳酸菌が沢山はいったはちみつを皆さんにそのまま食べてもらいたい」声は穏やかだが、‘‘ニホンミツバチを守る‘‘その意志の強さは誰にも負けない。

いざ実食!

ご厚意ではちみつの試食をさせて頂いた(ちなみに東京で買おうと思うと、倍以上はするそうだ…ぜ、贅沢…!!!)。ヨーグルトの上にはちみつを垂らす。はちみつの優しい甘さのなかにほんのすこしの苦味。ヨーグルトの甘酸っぱさと相性抜群だ。里山で過ごしたミツバチたち。豊かな自然の中で様々な花の蜜を集めたからこそのふくよかな味わいだ。

里山ニホンミツバチと共に暮らし、ニホンミツバチが住める里山を創る。
町井さんの深い愛情と挑戦はこれからも続く。
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はちみつを食べる時って、しあわせな気持ちになる。
100エーカーの森の住民たちにもおすすめしたい。
(文・構成:菊池 写真・構成協力:山田)

町井さんの非加熱ハチミツもあります。オンラインショップはこちら!
morisato-m.jimdofree.com

開催期間:6/26(土)~7/10(土)

【森里インタビュー②】里山でのびのびと!なかむら農園 中村さん

インタビュー企画第2弾。今回は後郷地区で自然養鶏を営む「なかむら農園」代表で、3児の母でもある中村愛さんだ。生理・生態に配慮した環境でニワトリを育てる彼女はどのような想いを抱いているのだろうか。

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なかむら農園 中村愛さん
貝塚?竹粉?地域循環型養鶏を覗いてみた!

6月某日、私たちは「なかむら農園」へと足を運んだ。庭先に車を止めようとしたその時、あるものが目に飛び込んだ。謎の白い物体の山だ。がれき?いや貝塚??これは一体何だ・・・??頭の中にはてなマークが埋め尽くされようとしていたその時、中村さんが笑顔で出迎えてくれた。

早速、鶏舎におじゃました。木製のハウスだ。「実はこのハウスは主人の手作りなんです。ハクビシン対策も兼ねています。半年かけて完成しました」中ではニワトリたちがのびのびと過ごしている。平飼いのため、ニワトリたちが歩けば自然と土がかき混ぜられる。人の手を加えずとも、自然にたい肥工場となるそうだ。餌は茂木町のリサイクルセンターである「美土里館」の竹粉を用いたオリジナルの発酵飼料だ。米ぬかや松原さんから頂いた野菜くずもブレンド。殻を強くするために気仙沼直送の牡蠣殻を飼料にまぜることもあるそうだ。(謎の白い山の正体は牡蠣殻!)地域循環型の養鶏の姿をかいまみることができた。

ニワトリとの出会いは突然に

愛情深くニワトリを育てる中村さんだが、実は最初から養鶏に興味があったわけではない。きっかけは些細なことだった。「主人が美土里館に勤めているころに『まほろば農園』の仲澤さんに出会いました。当時竹粉を使った養鶏を行っていたのはそこしかなくて。後々でいいから残せるといいよね、とは話していたのですが…まさかこの歳で始めるとは思っていませんでした」偶然の出会い、地域や人とのつながりから新たな物語が生まれる。

夢は大きく!

「いつかは町内の飲食店で使う卵をうちの卵にしたいという夢があります。課題はたくさんあるけれど、夢は大きく」笑顔で中村さんは語る。「循環できる町を作りたいですね。美土里館もあるし、松原さんからお野菜もいただいたりしていて。地域の人もあたたかくて。地域の良さを生かしたいです」茂木町のこれからにも精力的な中村さん。3人の娘さんの存在は大きな支えとなっている。「彼女たちの為でもありますし、彼女たちがいるから頑張れます。子供は未来を担う存在。そのためのベースづくりをしてあげたいな」

養鶏農家として、そして母として挑戦は続く。「食育インストラクターの資格も取得しました。命の教材は身近にあるので、生かしたいなと思って。産まなくなったメンドリをただ潰すのは嫌だし、見合った形で最期を迎えさせたいという想いもあるので。そうしたことも通じて子供たちへ‘‘いのち‘‘について伝えていきたいです」
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いただいた卵で卵かけごはんをつくりました。おいしい。
最初に卵かけご飯を生み出した人と握手したい。そしてなかむら農園さんの竹粉卵をお薦めしたい。
(文・構成:菊池 写真:山田)

なかむら農園さんの竹粉卵もあります。オンラインショップはこちら!
morisato-m.jimdofree.com

開催期間:6/26(土)~7/10(土)

【森里インタビュー①】里山を元気に!空土ファーム松原さん

自然農園空土(くうど)ファームを営む松原努さん。少量多品目の有機栽培に取り組む傍ら、食育やマルシェへの活動も積極的だ。里山茂木人の中心人物である彼は、どのような想いを抱いているのだろうか。

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空土ファーム 松原努さん
いざ行かん小宇宙へ

6月某日、私たちは松原さんの畑におじゃました。
松原さんの住む林地区は、緑豊かな里山に民家が点在し、まるで小宇宙である。雨のおかげで薄く靄がかかり、幻想的な世界が広がる。
そこへ愛用の軽トラで松原さんがさっそうと現れた。空模様は暗いが、松原さんの顔は今日も晴れやかだ。
「せっかくなので、いつもとは別の圃場にいきましょう。」車でひとっ走り。今回出品される夏野菜を栽培している畑へと案内してくださった。ぐんぐん育つ野菜たち。
この畑の特徴的なところは、なんといってもバンカープランツだ。バンカープランツがあるおかげで、カエルやカマキリ、クモたちの住処となる。彼らは害虫を食べてくれる。小さな協力者たちのおかげで瑞々しい野菜が生まれているのだ。

広がる想い・広がる交流

地元の住民との交流も欠かせない。「やっぱり適地適作。そのためには土地を知っている人に聞くのが一番。」温故知新。作物を想う気持ちは、世代の壁、栽培方法の壁を取り払う。
マルシェにも良い影響をもたらしている。開始当初、地元来場者は少なかったが、今ではみなに愛される場所へと変化した。‘‘美味しくて安心なものを食べたい‘‘‘‘仲間がつくったもので何か創りたい‘‘マルシェメンバーの熱い想い・こだわりが周囲に伝わったのだ。
松原さんをはじめとし、新規就農者の移住が相次ぐ茂木町。若い世代の流入で活気づく一方厳しい現実もある。高齢化の進行と、耕作放棄地の増加だ。土地を譲り受け、栽培地としてよみがえった場所もあるが、手つかずのままのところもある。しかし、松原さんは悲観的ではない。茂木を元気にする-そのために様々なことに挑戦している。

されど未来は続く

今回案内してくれた畑の横、そこには「もて木っこだいずくらぶ」と書かれた看板がある。平成31年から開催している「親子で体験。大豆の種まきから始める味噌づくり」。これは茂木在来大豆の種蒔きから味噌づくりまで、家族でやってみようというイベントだ。「農業だけど、生活文化を含めたことも伝えたい。生きていることを伝えていきたいね。」畑をみつめながら松原さんはそう語った。
これからについて話すときも松原さんは笑顔だ。「里山農業を楽しむことかな。野菜をつくるだけじゃない。都会ではできない、里山ならではのいろいろなことを提供したいね。」
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なんだかお腹がすいてきました・・・。
さて、私もおいしい野菜をくうど~
(文・構成:菊池 写真:山田)

松原さんのお野菜もあります。オンラインショップはこちら!
morisato-m.jimdofree.com

開催期間:6/26(土)~7/10(土)

第2回オンラインマルシェを開催します!

●第2回オンラインショップ 新たなラインアップを加えを開催!

開催期間 6月26日(土)~7月10日(土)

●ネットショップアドレス
https://morisato-m.jimdofree.com/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97/

●森と里と人がつながり、
自然豊かな里山ならではの食や文化を盛り上げたいと、

茂木町の有志が集い立ち上げた、
オーガニックマルシェ「森と里のつながるマルシェ」。


平成27年より
八雲神社境内にて毎年開催してきましたが、

昨年はコロナ禍のため、
オンラインマルシェをインターネット上に開催しました。

ご自宅にいながらも森里マルシェのオーガニック商品を
購入いただけると大変好評でした!

そして本年、、

神社境内での開催は見送りになりましたが、

第2回オンラインマルシェを、
新たなラインナップを加え開催致します!

無農薬の野菜や棚田米
日本ミツバチの蜂蜜
蜜ろう石けん
自然養鶏卵
無添加のお菓子やジュース。。

この機会に、ぜひ!

里山ならではのこだわりのオーガニック商品を
お楽しみ下さいませ。


里山で楽しく頑張る
私たちの活動を応援頂けると嬉しいです。

栃木オーガニックを
ご一緒に盛り上げていきましょう!

森と里のつながるマルシェ 実行委員一同

●そして。。

宇都宮大学の学生さんが、生産者さんをインタビュー!!

マルシェに来場されるお客さんのかわりに、
学生さん二人が里山・茂木町を訪問!

里山で頑張る生産者さんに話を聞きました。

生産者さんのこだわり、想い。。。

随時更新していきますので お楽しみに~♪

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宇大の学生さん、山田さん、菊池さんが生産者さんをインタビュー

オンラインマルシェ・商品紹介⑤ 空土ファームの玄米餅・米粉

期間限定・森里オンラインマルシェ12月13日(日)まで

こだわり森里ネットショップ - morisato-m ページ!

玄米餅

300g(真空パック・ナマコ型5〜7枚)¥450

 

空土ファームの農薬不使用・おだ掛け(天日干し)の玄米で作ったお餅。香ばしくて、栄養も満点。

 

トースター等でこんがりと焼き色を付けてどうぞ。玄米餅ならではの美味しさを、ぜひ一度ご賞味くださいませ!

賞味期限14日

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米粉

500g ¥600

 

100%米粉。小麦、小麦グルテン不使用。小麦粉の代用として。米粉ならではのもっちりサクサクの食感をぜひ!マロビネさん、葦月さん、ことわかんさん他、自然派お店のクッキー等でお使い頂いてます。

 

原料は空土ファームの農薬不使用のおだ掛け(天日干し)米

賞味期限180日

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おだ掛け乾燥中の空土米

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オンラインマルシェ・商品紹介④ 森里マルシェの棚田米

期間限定・森里オンラインマルシェ12月13日(日)まで

こだわり森里ネットショップ - morisato-m ページ!

森里マルシェの棚田米

白米2㎏ ¥1400

 

森里名物・生姜丼で皆さまに食べて頂いている

森里マルシェメンバーによる特別ブレンド棚田米です♪

里山茂木の棚田で、全員が農薬や化学肥料を使わず栽培。

 

ホタルやドジョウ、赤トンボ等多くの生き物が生息。ぜひご賞味下さいませ。

 

生産者:神林桂子(雄大)空土ファーム(ナスヒカリ)小堀真洋(トチギノホシ)矢野千代子(コシヒカリ

神林家。子供達が除草作業中~♪

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小堀家。除草作業中!

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空土ファーム。おだ掛け天日乾燥中。

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オンラインマルシェ・商品紹介③ みつろうラップ

オンラインマルシェはこちらから⇩

こだわり森里ネットショップ - morisato-m ページ! (jimdofree.com)

❀みつろうラップ❀

(里山の日本みつばちと暮らす手作り雑貨の店 I ♡ bee)

量・規格:1枚 15✕15cm ¥450

 

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日本みつばちの蜜ロウをたっぷり染み込ませた、食品用布ラップです

優しく洗って、何度もくり返し使えます。

 

[原材料]蜜ロウ 植物由来天然樹脂 オーガニックエクストラバージンココナツ油 綿100%生地

 

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里山の日本みつばちと暮らす手作り雑貨の店 I ♡ bee」  

 代表・神林 桂子 

 日本みつばち🐝一気に生き返りました✨

日本みつばちの恵み!

はちみつ、ミツロウを使ったクラフト作品の、制作販売を楽しむ暮らしに感謝する日々です