森と里のつながるマルシェ

土に根ざした暮らしを見つめ直すオーガニックマルシェです(開催場所:栃木県茂木町)

【森里インタビュー】十羽十色のニワトリたちと「なかむら農園」中村さん【2021秋編③】

森里オンラインマルシェインタビュー企画2021年秋編第3弾。
今回は自然養鶏の「なかむら農園」の中村愛さんだ。人間と実はとても似ている部分があるというニワトリたち。今回も沢山お話してくださった。

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「なかむら農園」中村愛さん
変化

10月某日、私たちは中村さんのもとにお邪魔した。前回インタビューしてから4か月。何か変化はあったのだろうか。「ニワトリにあげるために鶏舎周りに植えたヘチマがかなり成長してしまって···まるでジャングルです」中村さんが苦笑する。恐るべし、植物の成長···!!
鶏舎外部の変化は大きい(?)が、作業自体に大きな変化はないという。
「ある程度大きくなければそんなに手がかからないというのもあって。ただ1週間に一度えさの調達があるので、それは力仕事ですが···」作業の流れに変化はないが、ニワトリたちが食べるものには新たなこだわりがある。「真岡市にあるお豆腐屋さんの豆三さんのおからを餌にまぜたり、崩れた豆腐をあげるようになりましたね」これまでも松原さんから頂いた野菜くずや、竹粉、牡蠣殻をブレンドしオリジナル発酵飼料を使ってきた中村さん。新メニューはニワトリたちにも好評なようだ。
「おから、もみがら、カボチャの葉っぱ···ニワトリみんなそれぞれに食べ物の好き嫌いがあるけれど、なぜか豆腐の崩れたやつはみんな大好きなんです。半日でなくなることもあります」
ちなみに作業が一番忙しいのは春先だそうだ。
「雛を入れる時期なので、とんでもなく忙しくなります。雛はけがをしやすいから頻繁に見に行きますね。けがをしている子に対して、他の子たちに集中的に突っついてしまうんです。治りも遅くなってしまう」

人間とそっくり!?

ニワトリは実は人間にとても似ている。食べ物に関してこんなエピソードを伺った。「小さい子のほうが、好き嫌いが少ないんですよね。とにかく興味津々でいろいろ食べるから。大人になっていくにつれて好みがはっきりしてくる」に、人間っぽい···!!私たちも小さい時ほど物怖じしない。体つきの差はどうだろうか。「体つきに差はけっこうあります。でも体が大きいからといって必ずしも卵を沢山産むというわけではなくて。小さくても産んでくれる子はいます。」集団のなかの過ごし方はどうだろうか「リーダーの子はいます。でもその子がずっとリーダーというわけではなく、その子に挑む子もいて。リーダー争いはしよっ
ちゅうやっています(笑)」やっぱり、人間っぽい···!
地鶏に比ベ気性が穏やかといわれているボリスブラウン。しかし、気性が荒い子は荒い。十人十色ならぬ十羽十色(?)販やかな毎日が鶏舎の中で繰り広げられている。

里山の課題とこれから

一方で課題もある。イノシシやハクビシンとの付き合い方だ。この4か月間の間も、ハクビシンに襲われてしまい、羽数が減少してしまったという。「里山で(イノシシやハクビシンと)共生していくことは大事だと思います。でもある程度頭数を減らす必要性も感じています。里山の課題ですね」また養鶏に関する課題についても教えてくれた「ここのところ産卵率が落ちてしまっているんです。6月に比ベ半分くらい。なぜそうなるのか現在研究中です」
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里山の暮らしの中で研究は続いていく。

(文・構成:菊池 写真:山田)

★オンラインマルシェ開催期間:10/23(土)~11/7(日)・発送:11/12(金)を予定
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