森と里のつながるマルシェ

土に根ざした暮らしを見つめ直すオーガニックマルシェです(開催場所:栃木県茂木町)

【森里インタビュー】あたたかな里山で、つくる‘‘よろこび‘‘の共有を  磯部さん【2021秋編⑤】

森里インタビュー第5弾。今回はお菓子を出品する磯部なおみさんだ。森里マルシェ実行委員の熱い想いにふれ、出品を決めた彼女はどのような想いを抱いているのだろうか。

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手前:インタビュアー(菊池) 奥:磯部なおみさん
愛情と熱意に応えたい

細い道をゆっくり進む。磯部さんが住む古民家は里山の自然にマッチした、あたたかな雰囲気のある素敵な空間だ。旦那さんと1匹のワンちゃん、3匹の猫ちゃんと磯部さんは暮らしている。旦那さんが改修を行った工房にお邪魔させていただき、出品予定のお菓子ついてお話を伺った。

「松原さんのところの米粉つかった米粉クッキーと琥珀糖の詰め合わせをだそうと思っています。琥珀糖に使う素材は決めていないけれど、旬の素材を入れる予定です」
森里マルシェには立ち上げから関わっていたが、最近は自身の仕事の関係もあり、実行委員や出品者として関わることはなかった。オンラインマルシェへの出品の声がかかった時も一度検討した。「私はSNSを通した販売も行っていて。販路はできているので、マルシェはそういった(個人でオンライン販売する)ことが苦手な人優先で出品してもらいたい、と話していました」気持ちに変化をもたらしたのは松原さんの熱意だという。「けど松原さんから茂木に対する愛だったり、情熱がすごく伝わってきて。想いがなければできないことだと思う。私もその想いに応えたいと思って出品を決めました」

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米粉クッキー

優しさとあたたかさ

磯部さんは元々北海道のご出身。旦那さんも県外の方だ。生まれ育った土地ではない茂木、けれど住むことに不安はなかった。それは茂木の人々の“あたたかさ”があったからだ。「みなさん温かく見守ってくださっていたと思います。徐々にお菓子交換をするようにもなったりして…打ち解けるようになりましたね。茂木はすごく居心地のいいところだなと思います」ご近所づきあいはどうだろうか。「ご近所の人ともほどよい距離感で接しています。なかには話をしない人もいるけれど…それも含めてこういう土地での暮らしだなって思う」茂木の地で生きていくということ。様々な人に触れる中での暮らし。新たな挑戦も始めた。はちみつだ。

「普段は町井さんのはちみつを(お菓子に)使っているけれど、自分で採ったはちみつを使ってみたいと思って。去年の春から始めて今回初めて絞りました。」ミツバチについて教えてくれたのは森里マルシェでもおなじみの町井さん。近所のお父さんもミツバチの面倒を見てくれるそうだ。「楽しんでいる地元の人の存在はありがたいです。松原さんも町井さんも、近所のお父さんおばあちゃんも。やさしさと愛がある」

垣根を越えて つくるよろこびの共有を

「これからは子供たちに関わっていきたいなと思っています。一緒にお菓子作りをしたい。今まではあまりなかったけど…。ふとやりたいなと思ったんです。知り合いの子と接しているときにそう思いました」子供たちと関わる中で伝えたいこと。それは単なる知識だけではない。「日々、旬の素材や野草をお菓子にするよろこび。作る工程こそが楽しみなんです。例えば大福を作っているときの感触…。知識よりも匂いや手触りなどの五感を伝えたい」
つくる喜びの共有。その輪は広がっていく。「ゆくゆくは子供たちだけじゃなく、垣根をこえて関わっていきたいです。何をやっているかとか、健常者かどうかとか関係なく。集いをしたいですね」
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里山のあたたかな陽だまりの中で、暮らしと日々は続いていく。
(文・構成:菊池 写真:山田)


★オンラインマルシェ開催期間:10/23(土)~11/7(日)・発送:11/12(金)を予定
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